いま、家庭から始める「性教育」③(思春期男子編)

日経DUALで 性教育特集が組まれています。

いま、家庭から始める「性教育」:日経xwoman

ほとんどの記事が有料記事ですが、
とても大切な事だなーと心から思うので、
この機に是非 皆様にも知っていただきたい!

というわけで、有料会員ではない方は 私のサマリーを。。。

特集の1話目は、無料なので是非 ご覧になってください。
「わかっちゃいるけど・・・」という大人の嘆きです。
世の80%以上(あやこ調べ)の親が抱いている言葉だと思います。

特集2話目の未就学児編のサマリーはこちら →  https://www.pants.life/2020/07/1403/

特集3話目の小学生編のサマリーはこちら → https://www.pants.life/2020/07/1408/

本日は、特集4話目の思春期男子編。
(私の言葉です。内容を正確に反映されているわけではありません。ご了承下さい。)


思春期真っただ中のティーンエージャー男子二人を育てている小島慶子さんの記事です。
男子ママとしての小島さんの教育、女子の母として本当にありがたいし、こういう男子の育て方ができる母を増やしたいという願いも込めて、 私も講師として活動しています。

小島慶子 動じず逃げず 幼児期から対等な性教育:日経xwoman
幼児期から実践してきた、動じず、逃げず、対等な性教育。子どもからの直球の質問にどう答える?

では、勝手なあやこサマリー。

小島慶子 動じず逃げず 幼児期から対等な性教育子どもからの直球の質問にどう答える? 息⼦たちに伝えてきた性の⼤切さと知識とは

小島さんが意識して伝えてきた3つの大切な事:

① 生殖の知識をきちんと教える
② 性の商品化について伝える
③ 人の尊厳について伝える

①は 性は科学であり、命の教育であり、小さいうちから 正確な知識を、きちんと教えようというもの。

② ③の内容は、①のベースがあった後の思春期以降の子供に対する性教育のマインドとして必要なところです。とても参考になるので、いくつかピックアップします。

欲望は自然なこと

親自身が、性をタブー化してしまい、「性的な気持ちになるのは悪いこと」として、欲望そのものに目を向けない・ふたをすることは多いけれど、家庭で性教育を行う際に、特に男の子の場合、性と欲望を切り離して教えるのでは大切なことが伝わらない。性教育で大切なのは、その欲望の扱い方を示すこと。『欲望があるのは自然なことだけど、それを適切にコントロールできないと、相手や自分を傷つけることになり、暴力になることもある』とはっきり伝えること。

「そのうち自分で学ぶだろう」は 間違い

特に男子に対する父親の反応としてありがちなのが、『そのうちAV等で見て学ぶだろう』という 安易な考え。しかし、AVは絶対に教科書にはなり得ない。性教育は順序が大切で、先ずは 命の大切さが最初。自分も相手も大切な存在であり、親密な関係が育まれたうえで性行為があるということをすっ飛ばして、性の商品を教科書としてしまうと、女性の体は単なる男性の性欲のはけ口だと思ってしまう。

No means No!

『性的同意』は基本中の基本であり、『同意のない性行為は暴力である』と徹底的に教える。逆にどんな場合であっても、何を交換条件に出されても、『あなたはNOと言っていい』というのも、徹底的に伝える。

性の商品化

最後に、私が一番響いたポイント。もしも小島さんに娘がいたら、何を伝えるか。

女性の体は、至る所で商品化されたコンテンツとして流通していて、それこそアイドルから漫画に至るまであらゆる親しみやすい形で、私たちの生活に浸透しています。女性は、そうしたコンテンツを生み出す男性中心社会の価値観を内面化し、ルッキズム(外見で優劣を決める)やエイジズム(年齢で差別する)にとらわれてしまいがちですが、それは決して『当たり前の風景』ではないということを、いろんな場面で繰り返し伝えていくと思います。娘には、『あなたの体も性もあなただけのものであって、性的な価値があなたの価値とイコールではないよ』と、伝えるだろうと思いますね。

『性教育 後進国、性産業 先進国』と世界から揶揄される日本。確かに、世間的には性はタブーなのに、男性が日常会話や公共放送などで平気で 性風俗産業の話をすることも珍しくなく、そのギャップは『性の商品化』が進んでいるからなんだな、と改めて納得。性が商品化されている世界もありますが、その世界と 自分たちが生きている生身の人間の世界は、全く別物なんだぞ という「人の尊厳」の問題。

この人権というか、人の尊厳というか、その重要性を学ぶのも性教育であり、「包括的性教育」不足が解決されれば、最近問題になった、SNSでの匿名の誹謗中傷なども少しは解決されたりするのかな、なんて また性教育から 思考が広く広がってしまったのでした。

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